N 47° 13' 6.348"
E 4° 58' 5.991"
9HA 10A 34CA

ジュヴレ=シャンベルタンに再び北上して、この村の最も素晴らしいワインを3種紹介したい。それは、マジ クロ・ド・ベーズ そしてル・シャンベルタン である。似たところはあるが、それぞれしかりした個性がある。

マジ=シャンベルタンは中でも最北端に位置する。たった9,1 haの面積で、名前の由来は、今は無くなってしまった古い田舎家から来ている。マジ / Mazisマス / Masの派生で田舎家を意味する。

ドメインを創設して以来、2区画を耕作しているが、ひとつはマジ=オーにもうひとつはマジ=バにある。樹齢80年なるブドウの木は、果汁を少量しか生産しない。畑のオーナーはブドウの木を根こそぎにしようとしていたが、私が説得して数年残してもらうことにした。幸い、2012年にひと区画は手に入れて、できればもう一つもと...。

その土地はラヴォー背斜谷の始まりに位置し、褐色の土壌で、堆積礫岩の厚い層が台地に落ち込んで地下の石灰質を覆っている。

このワインは偉大な支配者といった貫禄があるが、野性的だ。その男性的なところやその香気は長く寝かせる事を要する。口に含むと気品があり、上品で余韻はいつまでも続くかのようだ。芳香はスパイシーで、甘草の風味があり、皮や毛皮の香りを思い出させる。

それは、私の相棒といえる。