ヤマハのブックシェルフ型スピーカー「NS-BP182」です。
シリアル連番ペア。
以下の整備を施しています。
・ コイルの交換
・ ディッピングフィルターの追加
・ バインディングポストの交換
・ フットパーツの位置調整
・ バフ掛け
HPFのコアコイルをインダクタンスが同等の空芯コイルに換装しています。
ミッドバス回路に、900Hz付近に設定したディッピングフィルターを新たに付加しています。(写真8枚目右下)
背面のバインディングポストを、三角ナット型キャップの金属製のものに換装しています。(写真同左下)
底面のフットパーツの背面側ひとつを、さらに後方の位置に固定しなおしています。
天面と両側面をコンパウンドでバフ掛けしています。
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キャビネット外観は、天面に小さな堀傷と打痕があります。(写真6、7枚目)
それ以外の面は、目立たない程度の擦り傷に留まっています。
前面ネットは、極薄い引っかき傷がありますが、穴や破れなどはありません。
ウーファーのゴム製エッジに、保護材を含侵してあります。
コネクターユニットを固定するプラスネジは、新しいものに交換しています。
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ハイレゾ再生に対応する、ヤマハの小型パッシブ2ウェイシステム。
システムコンポ「MCR-N560」のスピーカー部で、単品で発売されていました。
ブランド伝統のマイカ入り樹脂「A-PMD」コーンの採用や、キャビネットの内部に梁渡しによる補強が施されていたりと、安価ながら抜かりない設計となっています。
色付けの少ないモニターライクな音。特性上もかなりフラットに寄っています。
バスレフダクトが長く採られ、しっかりした低音域の再生があるのも特徴です。
能率がやや低めですので、エネルギッシュなアンプに繋いで鳴らしたいものです。
整備では、突出していた音域を抑えてさらに平滑にするとともに、空芯コイル化によるひずみ感の低減を実施しています。
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主な定格
・ 2ウェイ2スピーカー/バスレフ式
・ 寸法:154W x 273H x 230D mm
・ 重量:3.3kg(1台)
・ インピーダンス:6Ω
・ 再生周波数帯域:60Hz~40kHz(-10dB)、100kHz(-30dB)
・ 許容入力:40W
・ 出力音圧Lv:83dB(2.83V/1m)
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