皐月(5月)という名の通り兜と刀が色絵で絵付された、端午の節句の意匠です。共箱は蓋表に『仁清写茶碗』蓋裏に『十二之内皐月 善五郎造』として印が捺されております。かつては十二か月分の茶碗があったものの時代を経て残ったの内の一つになります。妙全は主に亡夫である14代得全の印を使用しておりましたが、この作品には『河濱支流』の印が捺されています。こちらの印は13代回全(西村宗三郎)のものであり、その印を用いた作品と思われます*写真③~④。紐は永楽家の元紐でウブなもの(約100年前の物です)ですので、経年変化はございます。
キズ、お直しございません。
共箱。
口径12.8㎝ 高さ6.3㎝
美術家名鑑評価額300万円
▢永楽妙全(えいらくみょうぜん)
嘉永5年(1852)~昭和2(1927)
永楽家14代得全の妻。名~悠(ゆう) 号~妙全。
得全没後、製作は甥の山本治三郎(のちの15代正全)に任せ、14代永楽を名乗って家業を継続し、作品には「得全」の印を捺し、箱書付には「善五郎」として「悠」の一字の朱印を捺す。19年間女手で永楽家を支え、16代善五郎を教育す。大正3年、三井高棟より「妙全」の一軸を受ける。惺斎宗左の好み物を多く作り、優美な作品を残す。
【参考文献】
落款花押大辞典 淡交社
美術家名鑑 美術倶楽部
千家十職 世界文化社
永樂家京焼の精華 淡交社
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