N 47° 11' 23.661"
E 4° 57' 22.529"
15HA 05A 72CA

ボーヌ=マーレは、モレ=サン=ドニとシャンボール=ミュジニの間にあるGrand Cru街道のすぐ下に位置する。15,06 ha の面積だ。

ミュジニにある唯一シャンボール=ミュジニ Grand Cruの区画である。名前の由来は確かでない。レ・ボーヌ=メール  / Les Bonnes-Mères (尼僧院の複数)を連想できるが、その畑はかつてキリスト教会のものだった。おそらくは、フランス語古語に由来しブルゴーニュ方言のマーレ / marer(丁寧に耕作する)の意がある。

50年という古い樹齢のブドウの木は、標高250m〜270mの間に位置している。

ボーヌ=マーレは2種の土壌で構成される。台地の上部に位置する白い土壌で化石を多く含んだ石灰質泥灰岩と台地の下部にあたる赤い土壌で地下に石灰粘土質の密な岩盤。

我々は、2つの土壌それぞれでブドウを栽培し、収穫で合わせている。

その結果は驚くべきもので、そのワインは近寄りがたいものになる。若い時期、率直で堅固だが、こくがあり存在感がある。そのしっかりした構造感は堂々たるもので、口の中で肉感的でさえある。時を経ることで ボーヌ=マーレは熟成され、その全体の繊細さをあらわすことになる。白檀やヴァニラ、カカオ、時に薔薇やライラックに似た花の香りもして、人を魅了する。

それは、巨人。